コラム
2025.09.16
シフト作成・シフト管理をDXで効率化!有名企業の最新DX事例5選
システム
シフト作成
シフト管理

店舗運営において、効率的なシフト管理は不可欠です。
従来のような手書きのシフト希望提出やエクセルでのシフト作成では多くの時間を要します。
この記事では、シフト作成やシフト管理のDXによって店舗運営の効率性と生産性を向上させた有名企業のDX事例を5つ紹介しつつ、シフト業務のDXの手法を紹介します。
目次
1.そもそも「DX」とは?

2020年頃から頻繁に使われている言葉、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」。
”デジタル化、IT化によってビジネスや生活に変革をもたらす取り組み”を指す言葉です。
小売業においても、顧客とのやりとりや、少人数のスタッフでの現場運営など、さまざまな場面でDXの活用が見られるようになっており、シフト作成やシフト管理におけるシステム導入などもDXの一例と言えます。
2.DXの進め方の基本

小売業やサービス業では、深刻な人手不足を背景に、デジタル技術を活用した業務効率化の必要性が高まっています。
シフト作成や勤怠管理の分野では、DXの推進によって作業の属人化を解消し、マネジメント負荷を大きく軽減できます。
しかし、やみくもに新しいツールを導入するだけでは期待した効果は得られません。
DXは「課題の把握」「戦略の策定」「導入後の改善」という一連の流れを意識して進めることが重要です。
DX推進の基本ステップとして以下の項目を取り上げます。
- DXの目標・目的を設定する
- 現状の調査・課題の把握
- 具体的な戦略立案
- デジタル化(システムの導入など)
- 施策結果の分析と改善
以下、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
(1) DXの目標・目的を設定する
DXを進める際には、まず「何のためにDXを行うのか」という目的を明確にすることが不可欠です。
漠然と「デジタル化したい」という姿勢では、導入後の効果測定や運用の方向性がぶれてしまいます。
「レジ待ちの解消」や「シフト作成時間の削減」といった具体的なゴールを掲げることで、施策の成果を判断しやすくなります。
目的がはっきりすれば、社内の合意形成もスムーズになります。
(2) 現状の調査・課題の把握
次に、自社の現場にどのような課題があるかを把握することが重要です。
理想と現実のギャップを見極めなければ、効果的な解決策は生まれません。
たとえば、「毎月のシフト作成に3時間かかっている」「人員配置の偏りで不満が出ている」といった現場の声を丁寧に拾い上げましょう。
実態を正確に把握することで、的確な打ち手が見えてきます。
【関連記事】店舗の人手不足解消に「シフト管理」が効く!具体的な解決策3選
(3) 具体的な戦略立案
課題が明らかになったら、次はそれを解決するための戦略を練る段階です。
「どの部署にどのツールを、どの順番で導入するか」といった計画性が求められます。
まずはシフト管理システムの導入から着手し、次に給与計算や業務分担の自動化へと段階的に拡張する戦略も有効です。
いきなり全体最適を目指すよりも、現実的なロードマップを描くことが成功への近道です。
(4) デジタル化(システムの導入など)
戦略が固まったら、実際にシステムやツールを導入し、現場での活用を始めましょう。
この段階では「使いやすさ」や「既存業務との親和性」が導入成功のカギを握ります。
クラウド型の勤怠・シフト管理システムを導入することで、スマホやPCからリアルタイムで管理が可能となり、業務の属人化も解消されます。
実際に使える状態を作ることが、DX推進の第一歩になります。
【関連記事】<業務効率化>小売業・飲食サービス業向け!お役立ちサイト9選
(5) 施策結果の分析と改善
システム導入はゴールではなくスタートです。
導入後の結果を可視化し、定期的に改善を重ねていく姿勢が重要になります。
数値としての効果が見えにくい場合でも、スタッフの声や作業時間の変化を観察することでヒントが得られます。
「シフト作成時間が半分に減った」「スタッフの不満が減った」といった変化をもとに、次の改善策を検討しましょう。
PDCAを回すことで、DXの効果は継続的に高まっていきます。
【参考】店舗の業務効率化におすすめの書籍3選

店舗運営において、生産性向上・業務効率化は大きな課題です。
店舗の「ムリ・ムラ・ムダ」が明確にし、削減していくための考え方や、実際にどう取り組んでいくかについて理解する上でおすすめの書籍を3冊紹介します。
最強のシステム~店舗運営のムリ・ムラ・ムダをなくす(大野勝/プレジデント社)
小売業・サービス業のオーナーや、店舗運営マネージャーが知るべき業務改善の新発想と、それを可能とする最新シフト管理システムの導入術を解説した一冊。
店舗の業務改善を成功へ導くための考え方がわかります。
SYSTEM&METHOD――AIとDXが、小売・サービス業を劇的に変える(大野勝/プレジデント社)
『最強のシステム~店舗運営のムリ・ムラ・ムダをなくす』の内容をより具体化し「実際にどうすればいいか」をまとめた一冊です。
小売業・サービス業においてDXを進めるためのシステム運用やフォロー体制について、実践レベルまで掘り下げて解説しています。
失敗しない業務改革DX 図解で素早くポイントを把握!(大野勝/プレジデント社)
小売業・サービス業の業務効率化に欠かせない「シフト管理システム」についての一冊。
期待される効果、推進するための社内体制の作り方、ツールの選定方法に至るまで、必要な情報のすべてを図解でまとめました。
コストの大幅な削減、驚くほどの労働生産性向上に繋がる強力な一手を、わかりやすく提示しています。
3.シフト管理システムを導入するメリット

シフト管理システムの導入は、業務効率の向上だけでなく、経営や人材マネジメントにも大きな好影響をもたらします。
とくに小売業・サービス業では、現場ごとに異なる勤務条件や人手不足の課題があります。
システム導入による恩恵は非常に大きいといえるでしょう。
シフト管理システムを活用することで得られる具体的なメリットについて紹介します。
- シフト作成の負担軽減
- 全社レベルでのコスト削減
- 人手不足の解消
- スタッフの満足度向上
以下、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
(1) シフト作成の負担軽減
シフト管理システムの導入により、作業時間を大幅に短縮できます。
従来の紙やExcelでのシフト作成では、スタッフの希望を集めて調整するだけでも多くの時間がかかっていました。
さらに公平性や業務のバランスを考慮する必要もあるため、担当者の負担は大きかったはずです。
システムを導入すれば、スタッフの希望やスキル、勤務条件などをもとに自動で最適なシフト案を生成できます。
効率化によって管理者の負担が軽減され、他業務への時間も確保しやすくなるでしょう。
【関連記事】シフト作成を効率化する5つの方法とは?システムでできることも解説!
(2) 全社レベルでのコスト削減
シフト管理システムは、人件費や管理業務のコスト削減にも貢献します。
データに基づいて適切な人員配置が可能になるため、過剰なシフトや人手不足にも効果的です。
また、勤怠データの自動集計や残業時間の可視化により、間接業務にかかる工数も抑えられます。
本部側でも複数店舗の勤務状況をリアルタイムで把握できるようになり、戦略的な人員計画が立てやすくなるでしょう。
(3) 人手不足の解消
限られた人材でも現場を効率的に回せるのが、シフト管理システムの大きな強みです。
スタッフのスキルや稼働可能時間をデータとして管理することで、少人数でもカバーできるようにシフトを最適化できます。
また、過去の実績データをもとに来客数の多い時間帯を予測し、繁忙期やピーク時間帯に的確な配置が可能に。
週に数回だけ働く学生や、曜日固定のパートなど、多様な勤務スタイルの人材を柔軟に活用できるようになります。
最小限の人員で最大限のパフォーマンスが発揮できる体制が整うでしょう。
(4) スタッフの満足度向上
公平かつ柔軟なシフト運用は、スタッフの不満を減らし、働きやすさにもつながります。
希望休の反映や勤務時間の偏りチェックが容易になるので、負担の偏り防止にも効果的です。
また、子育て中や副業中といった事情のあるスタッフにも配慮しやすくなり、働き方の多様性が広がります。
働く環境が整えば、定着率やモチベーションの向上、サービス品質の維持につながるでしょう。
4.シフト作成・シフト管理のDX事例5選
シフト作成やシフト管理において、クラウドシステム導入は業務効率化の大きな鍵を握ります。
小売業・サービス業向けシフト管理システム「アールシフト」を導入した企業のDX事例について詳しくお伝えします。
シフト管理システム導入事例(1)PPIH(ドン・キホーテ)様

大手ディスカウントショップ「ドン・キホーテ」、「アピタ」や「ピアゴ」などの総合スーパーを手がけるパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス様。
ドン・キホーテでは2016年からアールシフトを活用いただいています。
煩雑なレジ割当や勤務時間管理などの業務でアールシフトが活躍しており、今後はアピタやピアゴでも導入を予定しています。
シフト管理システム導入事例(2)JR東日本スポーツ様

関東圏を中心に駅近のフィットネスクラブを運営する株式会社JR東日本スポーツ様。
2021年春のアールシフト導入によって、店舗のシフト管理や人員配置の「見える化」や、スタッフの働きやすさ向上などの変化があったといいます。
これまでセクションごと存在していたシフト表が1枚にまとまったことで、セクション同士でシフトを補い合える基盤づくりができました。
シフト管理システム導入事例(3)ロフト様

全国に店舗展開する雑貨店「LOFT」でおなじみの株式会社ロフト様。
2018年春よりアールシフトを導入しました。
現在は全店でアールシフトが稼働しており、店舗業務の「統一化」「見える化」「効率化」に役立っています。
シフト管理システム導入事例(4)オオゼキ様

東京都内を中心に多店舗展開しているスーパーマーケット、オオゼキ様。
効率的かつ従業員の満足度向上につなげるため、2018年にシフト管理システム「アールシフト」を導入しました。
従来のエクセルでのシフト作成からアールシフトへ移行し、どのような変化があったのか。
ぜひインタビュー記事をお読みください。
シフト管理システム導入事例(5)コーナン商事様

地域密着型のホームセンターやPRO専門店を展開しているコーナン商事様。
コーナン商事様では、「店舗業務効率化」が大きなテーマとなっており、新たに店舗業務用アプリケーションの構築・それを動かす業務用端末の導入を進められています。
そのような状況において、店舗シフト作成・日常営業のオペレーションの効率化を達成すべく2024年年明けよりアールシフトを各エリアの店舗で検証、6月より全国の店舗に一斉展開されました。
小売業・サービス業のシフト管理なら「アールシフト」

(1)小売業・サービス業の導入店舗数2万店超
アールシフトは、小売業やサービス業のシフト管理に特化したシステムです。
おかげさまで2020年〜2025年と6年連続で「登録ID数1,000以上の小売業」における導入数No.1(※東京商工リサーチ調べ)となりました。
全国展開しているスーパー、生活雑貨店、レンタルビデオ店、衣料品店、ホームセンター、映画館、空港、コールセンターなど幅広い業種の企業様に選ばれています。
導入企業の事例インタビューはこちら
(2)柔軟にカスタマイズ可能
選ばれる理由の一つが、カスタマイズの柔軟性です。
シフト管理においては企業ごとに設けている独自ルールや細かな要望があるかと思います。
アールシフトなら800を超える標準機能から独自にオーダーメイドが可能です。
「店内レジと屋外レジの違いを考慮して割り当てたい(ホームセンター向け)」
「薬剤師と登録販売者を確実にシフトに入れたい(ドラッグストア向け)」
といった業種特有のシフト管理方法も、標準機能で既に搭載されています。
標準機能だけでは対応しきれない個別カスタマイズにももちろん対応。
お客さまの企業特性を理解した上で、設定のチューニングを行ないます。
(3)シフト管理+人時生産性向上を同時に実現
アールシフトではレイバースケジューリング理論(LSP)や統計分析手法、AI手法などを全面採用。
仕事と人をMH(人時)で把握し、ムリ・ムダ・ムラの最も少ない効率的なシフトを実現しました。
誰が使用してもスピーディに高精度なシフト表が作成できるよう、当社独自の最適化手法を備えています。
(4)直感的に操作できる現場志向のシステム
高精度なシステムでありながら、直感的な操作でシフトが自動作成できるよう、インターフェースにも徹底的にこだわりました。
基本操作はマウスだけでOK。
公休と有休の色分け表示や、白黒印刷したときの見やすさなど、現場の方々が求める機能を実装しています。
システム自体の素早いレスポンスも好評です。
アールシフトでは、シフト管理システム導入を検討中の企業様向け体験利用プランや、メイン機能の使い勝手がわかるデモ動画を用意しています。
シフト管理方法について見直しを考えているご担当者さま、ぜひお気軽にお問い合わせください!