CASE STUDY/01
グループ企業にも拡大中
シフト作成からシフト管理へ進化
- 企業名
- 株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
- 業種
- 小売・流通業
- 店舗数
- 638(2021年11月現在)
大手ディスカウントショップ「ドン・キホーテ」、「アピタ」や「ピアゴ」などの総合スーパーをはじめ、
国内や海外で流通業を展開する株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)。
2016年3月よりシフト管理システム「アールシフト(PPIH内での呼称は「シフコン」)」をご愛用いただいています。
5年に渡って利用され、グループ企業への展開を進めていく中で、アールシフトの存在はどのように変化していったのか。
人財開発部・皆川様、人財活性部・岡﨑様にお話を伺いました。
課題
- 各店舗でシフト作成方法にばらつきがあった。
- レジ台数の多さから割当作業が煩雑で作成に時間がかかっていた。
- スタッフ採用が必要かどうかの基準が曖昧。
目的
- シフト作成業務の効率化。
- 店舗で働く人の満足度を向上。
- 仕事の見える化を通じた人時生産性の向上。
結果
- 各店舗のシフト管理方法を一元化。
- グループ企業店舗(アピタ、ピアゴ)でも導入準備中。
- 煩雑なレジ割当や勤務時間管理まで役割を拡大。
- 追加機能によりスタッフ採用の必要性を明確化。
シフトを「作成する」ツールから
「管理する」ツールへと進化
◆アールシフトを導入した当初の役割は、どのようなものだったのでしょうか。
(皆川様)使い始めた2016年当時は、各店舗でバラバラだったシフト作成方法の統一、 従業員がスマートフォンからシフト希望を提出できるようにするなど、「ツールを使ってシフト作成を効率化させる」という目的がメインでした。
現在では、勤務時間の実績管理やレジの割当の実績表など、シフト管理の場面でもアールシフトを活用しています。
シフト作成担当者だけでなく、店長や支社長が使いたくなるような機能が充実してきた感じがありますね。
◆アールシフトの効果を感じたエピソードなどあれば教えてください。
(皆川様)アールシフトの「レジ情報可視化機能(レジ実績から客数や買上点数を予測し、レジの適正な稼働台数の算出する機能および どのレジに誰が入ったかの実績を確認できる機能)」を使うことで、レジ業務の適正な人員配置を実現できるようになりました。
従来は出勤したレジ担当者にレジ業務を割り当てており、適正な人員配置とは言えない状況でしたが、 この機能のおかげで、土日など人員配置を厚くしなければいけない曜日・時間帯にレジの人数を補えています。
◆グループ企業間でもアールシフトの利用が拡がっているそうですね。
(皆川様)これまでドン・キホーテのみでアールシフトを使っていたのですが、その様子を知ったユニー(総合スーパー「アピタ」「ピアゴ」を運営するグループ企業)
の方々から、自分たちも使ってみたいという声が上がりました。
ユニーの店舗はドン・キホーテよりもレジの台数が多いため、レジの自動割当機能が大変魅力的だったようです。
オーエムネットワークさんにはこれまで柔軟かつスピード感を持った対応をしていただきましたので、 グループ企業にも自信を持ってアールシフトをおすすめできましたね。
◆現在の展開状況としてはいかがでしょうか。
(皆川様)ドン・キホーテとユニーが共同で運営する店舗「MEGAドン・キホーテUNY」「ドン・キホーテUNY」全55店舗についてはすでに導入準備が済み、現場で活用されています。
アピタ、ピアゴについては試験店舗での検証が終わっており、今後は運用する上での課題をまとめているところです。
導入店舗が増えていく中で、シフト作成時間削減や生産性向上に繋げていきたいですね。
アルバイト採用の要否もアールシフトで判断基準が明確に
◆2019年3月に導入した客数予測機能(※1)やレジ自動開設機能(※2)についてもお聞かせください。
※1...曜日・時間帯別の来店者数を予測する機能
※2...予測される客数に合わせてレジの数をアールシフト側で指定する機能
(岡﨑様)これまで新しいスタッフの採用が必要かどうかの判断は店長の感覚に任せており、明確な基準はありませんでした。
店長の経験や勘、現場スタッフからの「人手が足りない」という声で、採用人数を決めていたんです。
客数予測ができるようになったことで一つの基準が生まれ、スタッフ人数が足りているのかどうかスムーズに判断できるようになりました。
曜日ごと、時間帯ごとの客数の偏りも数値化されたため、適切な人員配置が可能になったことも、得られた効果として大きいですね。
アールシフトのさらなる広がりに期待
◆アールシフトへの想いをお聞かせください。
(岡﨑様)同業他社の方との会話の中で、ここまでシフト管理できるシステムを入れている会社はなかなか無く、苦労しているとよく聞きます。
もっと小売業全体でアールシフトを利用する企業が増えて、小売業界の方々がシフト管理に悩まずに働けたらいいのに、と思います。
◆アールシフトの中で、特に気に入っている機能はありますか?
(皆川様)レジ情報可視化機能は気に入っています。
レジの割当実績確認以外にも、勤怠管理システムと連動できるようカスタマイズしていただいたことで、
勤務時間数や遅刻早退、貢献度 (無理してシフトを替わってくれた、など)が把握できるようになったのもありがたいです。
(岡﨑様)基本的な部分になりますが、各自がスマートフォンからシフト希望を出せるのはやはり便利ですね。
手書きの頃と比較して明らかにミスが減りました。
また、店長の間で人気が高いのが、レジの実績を可視化する機能です。
店長自身が勤務していない時間帯のレジの状況をビジュアルで把握できるため、非常に好評です。
◆最後に、今後アールシフトに期待することを教えてください。
(皆川様)先ほどレジについては、曜日別時間帯別のレジの適正な稼働台数の自動算出ができるようになったと言いましたが、 レジ以外の人員についても人件費予算などから、曜日別時間帯別の適正な人員数などが自動算出できるようになったら嬉しいです。
(岡﨑様)現時点で機能が非常に充実しているので、大変満足しています。
しいて言うなら、シフト申請者とシフト管理者とのコミュニケーションが必要な場面で、アールシフトがさらに活用できたらいいですね。