コラム
2026.01.12
【178万円の壁も解説】パート・アルバイトのシフト作成を効率化する方法とは?
シフト作成
店長や店舗責任者の中には、アルバイトやパートのシフト作成・シフト管理に苦労している方も多いのではないでしょうか。当コラムでは、アルバイトやパートのシフト作成・シフト管理における課題と、解決するための対策を紹介します。
目次
1.シフト作成の基本手順をおさらい

シフト作成は店舗運営の根幹を成す業務であり、効率的に進めるためには一定のルールに基づいた手順が必要です。
我流で行うと抜け漏れや計算ミスが発生しやすく、結果としてスタッフの不満や人件費の増大を招きかねません。
どのようなステップで作業を構築すべきか確認しておきましょう。
- スタッフの希望シフトを正確に収集する
- 曜日や時間帯ごとの必要人数を算出する
- 法令や年収制限を考慮して割り当てを行う
- 完成したシフトを速やかに周知・共有する
以下、それぞれについて詳しく解説します。
【関連記事】「良いシフト表」って?定義は立場によって変わる!
(1) スタッフの希望シフトを正確に収集する
シフト作成の第一歩は、各従業員から勤務可能な日時の希望を漏れなく募ることです。
スタッフ一人ひとりの予定を事前に把握しなければ、実現可能なスケジュールを組むことができません。
具体的には、あらかじめ締め切り日を設定し、紙の申請書やSNS、あるいは専用ツールを通じて一斉に情報を集約していきます。
この段階で正確なデータが揃っているほど、後の微調整に要する時間を大幅に削減できるでしょう。
また、雇用契約書を締結する段階で、シフトに入れる曜日、時間をあらかじめ決めておく方法もオススメです。
【関連記事】スタッフの不満を減らすシフト作成のコツ5選!
(2) 曜日や時間帯ごとの必要人数を算出する
過去のデータやイベント予定を参考に、どの時間帯に何人のスタッフが必要かを事前に定義します。
客数や売上予測に基づいた人員配置を行うことが、サービス品質の維持と人件費の最適化を両立させる鍵となるためです。
例えば、混雑が予想される週末は手厚く配置し、比較的穏やかな平日午後は人数を絞るといったメリハリが求められます。
「なんとなく」ではなく、根拠に基づいた必要人数を把握することで、無駄のないシフトが完成するでしょう。
(3) 法令や年収制限を考慮して割り当てを行う
収集した希望をパズルのように組み合わせ、実際の勤務枠にスタッフを割り当てていきます。
単に時間を埋めるだけでなく、労働基準法や「103万円の壁(178万円の壁)」といった税制面での制約を遵守しなければいけません。
特に年収制限を意識しているスタッフについては、年間の累計勤務時間が基準を超えないよう、慎重に配分を調整する必要があります。
コンプライアンスや個人の事情に配慮した配置を行うことが、スタッフの定着率向上や労働トラブルの防止に直結します。
(4) 完成したシフトを速やかに周知・共有する
すべての調整が完了した後は、確定した内容を全スタッフへ速やかに伝達するよう努めましょう。
自分の出勤日が一日でも早く分かれば、スタッフもプライベートの予定を管理しやすくなり、直前の欠勤や変更依頼を防ぐことにもつながります。
店舗内への掲示だけでなく、デジタルツールを活用して外出先からでもスマートフォンで確認できる状態にするのが役立ちます。
決定事項を迅速かつ正確に共有する姿勢は、店舗全体の規律を高め、管理者への信頼感向上も期待できるでしょう。
2.話題の「178万円の壁」とは?シフト管理への影響を解説

2025年から2026年にかけて大きな注目を集めている「178万円の壁」。
2025年12月、政府与党は所得税の非課税枠(年収の壁)を178万円まで引き上げると決定しました。
年収の壁178万円への引き上げは、2026年度中の施行が予定されています。
所得税の非課税枠が従来の103万円から引き上げられることで、スタッフの働き方や店長が意識すべきポイントも塗り替えられようとしています。
制度の変更が現場の運用にどのような影響を与えるのか、重要となる視点を整理しました。
- 所得税の非課税枠が引き上げられる背景
- アルバイト・パートの「働き控え」の解消
- シフト管理における年収把握の複雑化
以下、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
【関連記事】アルバイトの定着率UP!早期離職を防ぐ方法5選!
(1) 所得税の非課税枠が引き上げられる背景
178万円の壁とは、所得税の基礎控除などの合計を従来の103万円から大幅に引き上げるという議論のこと。
長引く物価高騰や最低賃金の上昇に対応し、働く人々の実質的な手取り額を増やすことが主な目的です。
これまでは年収が103万円を超えると所得税が発生するため、主婦パートや学生アルバイトは「損をしないように」と就業時間を制限していました。
枠が拡大すれば、スタッフは年収制限を気にせず働ける上、店舗側の人手不足解消にも寄与すると期待されています。
(2) アルバイト・パートの「働き控え」の解消
制度の変更により、これまで毎年末に発生していた「働き控え」の現象が大きく改善される見込みです。
職場によっては、「103万円の壁」のために、繁忙期の12月に出勤できないスタッフが続出し、現場が回らなくなる、といった事態も発生していました。
178万円に引き上げられることで、扶養控除の範囲内で働きたい学生や主婦層が、年末も積極的にシフトへ入れるようになります。
人員不足で頭を悩ませていた店長にとって、スタッフが長時間働ける環境が整うのは、運営上の大きなメリットと言えるでしょう。
(3) シフト管理における年収把握の複雑化
枠が大きく広がったとしても、個々のスタッフの累積年収を正確にモニタリングする必要性は以前よりも高まっています。
上限が引き上げられる分、スタッフ一人あたりの労働時間の幅が広がり、人件費の管理や調整がこれまで以上に複雑になるためです。
例えば、他店と掛け持ちをしているスタッフが新しい上限に達してしまわないか、月次の給与推移をこれまで以上に注視しなければなりません。
単なる時間の割り当てだけでなく、個人の収入状況を可視化し、適切なアラートを出せる仕組みを整えることがこれからのシフト管理には求められます。
3.パート・アルバイトのシフト作成における課題と対策

パートタイマーを主体とする現場では、学生やフリーターとは異なる特有の配慮事項が数多く存在します。
家庭の事情や税制面での制約など、個人のライフスタイルに深く関わる要素を無視しては、安定した店舗運営は望めません。
管理者が直面しやすい具体的な課題と、解決するための実効性の高い対策を整理しました。
- 「103万円の壁」の問題
- 曜日や時間帯の制限
- 従業員同士の相性
以下、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
(1)「103万円の壁」の問題
パートの場合、配偶者の扶養内で働くことを考えると、「103万円の壁」が出てきます。
1年間の収入が103万円以下であれば所得税はかからず、社会保険も配偶者の扶養に入れますので、働いた分が収入になります。
(注:厳密にはその他の条件で上限額は変わってきます)
よくある課題として、「12月は繁忙期だけれど、103万円を超えそうなので出勤できない」という人が出てきます。
この問題に関しては年間を通して考える必要があります。「閑散期は少ない勤務日数」、「繁忙期は多い勤務日数」を前提として、103万円以内に勤務日数をコントロールすることが最も合理的です。
(2)曜日や時間帯の制限
主婦パートの場合は、働ける曜日や時間帯が固定化されてしまうケースが多々あります。
子供の育児や学校の関係で曜日や時間帯が制限されるのは仕方のない面もあるでしょう。
正社員や制限の少ないパートやアルバイトで、土日祝日や早朝、夜間の勤務をカバーすることが一般的には行われています。
しかし、これが恒常化すると、カバーする側のスタッフの不平不満につながります。
安定した雇用を維持することも困難になるかもしれません。
対策としては「土日祝日、早朝・夜間専門に勤務できるパートやアルバイトを極力確保する」「高齢者雇用を積極的に検討・推進する」「短時間パートやアルバイトを増やし、穴の開きそうな曜日や時間帯に勤務してもらう」などが挙げられます。
(3)従業員同士の相性
シフト作成で気を遣う要素として、パート間の相性の問題もあります。
相性の良いパートの組み合わせで、作業効率がアップするという側面もある一方、仲が悪い人同士を組ませないように他の人で穴埋めをするケースも出てきます。
対策として、どのようなパートの組み合わせであっても、「いつまでに、何を、どれだけ」やるのかが明示されている指示書を作成することが有効です。
中長期的には相性による組み合わせは極力無くしていく方向に持っていくのが理想でしょう。
4.サービス業・小売業ではさらにパートやアルバイトが重要に!

サービス業や小売業において、アルバイトやパートは単なる補助的な存在ではありません。
労働力不足が深刻化する中で、彼らは店舗経営の成否を握る極めて重要な役割を担っています。
現場運営におけるパート、アルバイトの重要性が高まっている理由をまとめました。
- 労働力不足を補う貴重な存在
- 需要に応じた柔軟な人員配置が可能
- 接客の質と顧客満足度の向上につながる
- 法改正による労働時間の拡大が見込まれる
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
【関連記事】毎月のシフト作成が苦痛になってない?シフト作成が大変な理由と解決策
(1) 労働力不足を補う貴重な戦力
深刻な人手不足が続くサービス・小売業界において、アルバイトやパートは店舗に不可欠な戦力。
少子高齢化の影響で正社員の採用が難しくなる中、地域に根ざした多様な人材を確保することは生き残りの鍵となるでしょう。
主婦層や学生、シニア世代といった幅広い層を登用することで、正社員だけでは回しきれない時間帯の穴を埋めることが可能になります。
彼らをいかに定着させ、戦力として育てるかが、店舗存続を左右すると言っても過言ではありません。
(2) 需要に応じた柔軟な人員配置
来店客数の波に合わせて人員を最適化できる柔軟性は、店舗の利益率を向上させる武器となります。
固定費としての側面が強い正社員に対し、パートやアルバイトは忙しい時間帯に絞って集中的に配置できる利点があるからです。
ランチタイムや週末の特売日など、特定のピーク時に合わせてシフトを厚く組むことで、サービス品質を落とさず人件費の無駄を省けます。
状況に応じた機動的な人員配置を実現できる彼らの存在が、効率的な店舗経営の土台を支えているのです。
(3) 接客の質と顧客満足度の向上
スタッフの接客の質を高めることが、店舗のブランドイメージに直接的な影響を与えます。
レジや売り場でのわずかなコミュニケーションが、顧客が抱く店舗への信頼感や満足度を決定づける要因となります。
地元の事情に明るいスタッフが親身な対応を行うことで、リピーターの獲得や好意的な口コミに繋がっている店舗は非常に多いでしょう。
彼らがプロ意識を持って生き生きと働ける環境を整えることは、競合店との差別化を図る上でも極めて重要です。
(4) 法改正による労働時間の拡大
「178万円の壁」は、熟練したスタッフがこれまで以上に活躍できる大きなチャンスをもたらします。
これまでは年収制限を気にして年末の繁忙期に出勤を控えていたスタッフも、上限を気にせずフル稼働できるようになります。
この法改正を契機として、経験豊富な人材の労働時間を戦略的に増やすことで、人手不足問題の抜本的な解決に繋げることが期待できるでしょう。
5.パート・アルバイト中心の店舗でシフト作成を効率化するコツ

煩雑なシフト管理業務を劇的に効率化するためには、エクセルなどの手作業から脱却し、専用システムの機能をフル活用することが最も確実な近道です。
特に法改正への対応や人手不足が深刻なサービス・小売業では、最新のテクノロジーを導入することで、管理者の負担を最小限に抑えつつ現場の生産性を最大化できます。
システムを基盤とした運用でおさえておきたいコツは以下の通りです。
- システムによる希望収集の自動化
- AI・自動作成機能による工数削減
- アプリを通じたリアルタイムな情報共有
以下、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
(1) シフト管理システムによる希望収集の自動化
シフト作成における最初の鉄則は、スタッフからの希望収集をすべてシステム上で完結させることです。
シフト管理システムの希望収集機能なら、入力データがそのままシフト表に反映されます。
例えば、スタッフが専用アプリから入力した休み希望は、管理画面を開いた瞬間に集計が完了した状態で表示されます。
収集から集約までのプロセスを自動化することで、管理者は「誰がいつ入れるか」を整理するだけの単純作業から完全に解放されるでしょう。
(2) AI・自動作成機能による工数削減
パズルのようなシフトの割り当て作業には、システムの自動作成(AIによる自動作成含む)機能を積極的に取り入れるのが効率化の要です。
人件費予算やスタッフのスキル、「178万円の壁」といった複雑な条件を考慮した最適な配置を、システムなら一瞬で作成します。
あらかじめ設定したルールに基づき、ワンクリックで「欠員のない理想的なシフト」のベースを自動生成することが可能です。
システムが提示した案を最後に微調整するだけの運用に変えることで、作成時間を大幅に短縮できます。
(3) アプリを通じたリアルタイムな情報共有
確定したシフトや急な変更事項は、システムを通じてスタッフのスマートフォンへ即座に同期させるのが鉄則です。
常に最新のデータが個人の端末に自動更新される仕組みがあれば、印刷物の貼り替えや「変更を知らなかった」という連絡ミスを根絶できます。
欠員が出た際の補充募集もアプリ経由で行えば、条件に合うスタッフへ一斉にプッシュ通知が届き、応募から確定までが数分で完結します。
伝達スピードを極限まで高めることで、調整業務に伴うストレスは劇的に軽減されるでしょう。
アルバイトのシフト表作成・シフト管理を自動化する「アールシフト」

(1)小売業・サービス業の導入店舗数2万店超
アールシフトは、小売業やサービス業のシフト管理に特化したシステムです。
おかげさまで2020年〜2025年と6年連続で「登録ID数1,000以上の小売業」における導入数No.1(※東京商工リサーチ調べ)となりました。
全国展開しているスーパー、生活雑貨店、レンタルビデオ店、衣料品店、ホームセンター、映画館、空港、コールセンターなど幅広い業種の企業様に選ばれています。
導入企業の事例インタビューはこちら
(2)柔軟にカスタマイズ可能
選ばれる理由の一つが、カスタマイズの柔軟性です。
シフト管理においては企業ごとに設けている独自ルールや細かな要望があるかと思います。
アールシフトなら800を超える標準機能から独自にオーダーメイドが可能です。
「店内レジと屋外レジの違いを考慮して割り当てたい(ホームセンター向け)」
「薬剤師と登録販売者を確実にシフトに入れたい(ドラッグストア向け)」
といった業種特有のシフト管理方法も、標準機能で既に搭載されています。
標準機能だけでは対応しきれない個別カスタマイズにももちろん対応。
お客さまの企業特性を理解した上で、設定のチューニングを行ないます。
(3)シフト管理+人時生産性向上を同時に実現
アールシフトではレイバースケジューリング理論(LSP)や統計分析手法、AI手法などを全面採用。
仕事と人をMH(人時)で把握し、ムリ・ムダ・ムラの最も少ない効率的なシフトを実現しました。
誰が使用してもスピーディに高精度なシフト表が作成できるよう、当社独自の最適化手法を備えています。
(4)直感的に操作できる現場志向のシステム
高精度なシステムでありながら、直感的な操作でシフトが自動作成できるよう、インターフェースにも徹底的にこだわりました。
基本操作はマウスだけでOK。
公休と有休の色分け表示や、白黒印刷したときの見やすさなど、現場の方々が求める機能を実装しています。
システム自体の素早いレスポンスも好評です。
アールシフトでは、シフト管理システム導入を検討中の企業様向け体験利用プランや、メイン機能の使い勝手がわかるデモ動画を用意しています。
シフト管理方法について見直しを考えているご担当者さま、ぜひお気軽にお問い合わせください!