お知らせ NEWS
書籍「最強のシステム」出版のお知らせ
2021年1月28日に弊社代表大野がプレジデント社より書籍を出版いたしました。

※以下サイトでも入手できます。
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<書籍内容紹介>
はじめに:作業と従業員のマッチングで、ムリ・ムラ・ムダを削減する!小売業およびサービス業では、従来から店舗における「生産性の向上」が大きな課題となっていました。しかしながら、なかなか思うようには生産性が上がっていないのが現状ではないでしょうか?
では、なぜ小売業やサービス業で生産性が向上しないのでしょうか? その主な理由には、
- やるべきことが多く、どこから手を付けていいかわからない。
- 改善の指示は出すけれど、現場がなかなか協力してくれない。
- そもそも、業務改善を指導できる優秀な人材がいない。
- 人力だけでの業務改善では無理があり、継続が難しい。
- 改善の効果があったのかどうか、明確な数値で表せない。
といったことが挙げられます。
そこで、高価な無人化ロボットや自動化機器などを導入するケースもありますが、店舗の生産性を向上させるのに、そのような機器は必ずしも必要ありません。「作業と従業員の適切なマッチング」を中心とした業務改善を進めるだけで、大きな効果を得ることができるのです。
業務改善を進めて生産性を向上させるためには、
- ① 統一指標としてマンアワーという単位を活用すること
- ② 業務改善ツールとしてのシステムを利用すること
この2つが、最も重要です。
(注)マンアワー(Man Hour)とは、仕事や労働を時間で表現したものです。
まずは、①「統一指標としてマンアワーという単位を活用すること」ですが、マンアワーを活用することによって、店舗における「ムリ・ムラ・ムダ」が明確に見えてきます。つまり、どこに本当のムリ・ムラ・ムダがあるかが具体的にわかってくるのです。
店舗におけるムリ・ムラ・ムダの例としては、
- ムリ:長時間労働や休日出勤
- ムラ:作業をやったり/やらなかったり
- ムダ:従業員の空き時間
などがあります。
いつ・どこで・どれだけ・どのようなムリ・ムラ・ムダがあるのかが把握できれば、次はそれらを、いかに削減するかです。削減のポイントは、作業と従業員のマッチングだといえます。やるべき作業を、やるべき従業員と上手くマッチングできれば、生産性は格段にアップするものです。 ムリ・ムラ・ムダも、マッチングによって、目に見える形で確実に削減されていくでしょう。
次の、②「業務改善ツールとしてのシステムを利用すること」も大切です。人力だけで業務改善を進めることには限界がありますので、これをいかに活用していくかによって、大きな差が生まれてきます。 店舗では実に多くの作業が複雑に絡み合っていますし、それを担当する従業員も様々な事情を抱えた、いくつものスキルを持った人たちで構成されています。
従って、複雑な作業と、様々な従業員との適切なマッチングを行うためには、実に多くの組合せの中から最適解を見つけなければなりません。その組み合わせの数は、何億、何兆を遥かに超えた天文学的な数字なのです。 ですから、システムの力を借りなければ、業務改善は到底うまくいきません。そこで登場してくるのが、本書の主題でもある、「AIを駆使したシフト管理システム」になります。
あるスーパーマーケットでは、AIによるシフト管理システムの導入により、「勤務希望の収集」「勤務シフト表の作成」「レジシフト表の作成」などで月間60時間も要していたシフト作成業務を、わずか12時間に短縮したのです。 つまり、シフト作成時間が、実に80%削減されたことになります。
さらに、作業と従業員のマッチングによるムリ・ムラ・ムダの削減により、月間の総労働時間を低減させることができ、実に15,125,950円/月の人件費削減を実現しています。 この金額は、パート・アルバイトの人件費として支出せずに済んだ金額ですから、そのまま営業利益のアップとなり、システム導入などの投資コストを遥かに超えた効果が発揮できたことになります。
この企業の例は、決して特別なものではありません。どの企業においても実現可能なことをしただけです。 この事例の詳細は、本書の第1章「成功事例と失敗事例。その中から“本質”を捉えよう!」に詳しく書いていますのでご覧ください。
また、本書の最後には、最新のシフト管理システムを導入して業務改善を実現している先進企業の事例を掲載しています。
いずれの企業も、従来のエクセル管理から脱却して、日々の管理業務の負担を軽減すると同時に、人時生産性の向上も実現しています。是非、参考にされて、自社の業務改善に役立てていただきたいと思っています。
本書は、筆者が代表を務めるオーエムネットワーク株式会社で、小売業・サービス業のシステム化を通して長年培ってきた経験とノウハウを基にしていますが、それ以上に、多くのユーザー企業の実体験が財産になっています。 その財産をまとめることで、業務改善に関する実践的知識や、すぐに使えるノウハウを読者の皆さんにお伝えできるものと考えています。
特に、小売業・サービス業を経営者されている方、業務改善を担当している部署の方、店舗で実際にシフト管理を行っている方などに、本書を読んでいただければと考えています。
小売業・サービス業の生産性は、製造業などと比べると、まだまだ低い状況ですが、その分、店舗にはムリ・ムラ・ムダの宝がたくさん眠っているはずです。 この本を通して、1社でも多くの企業が業務改善に取り組んでいただき、大きな成果を手に入れていただければ幸いと、心より願っております。
<目次紹介>
- 第1章 店舗の業務改善を成功に導くために
- 第2章 課題の核心、シフト管理の役割を知る
- 第3章 理想的な「勤務シフト表」とは
- 第4章 最善の「作業割当表」を作るために
- 第5章 先進「シフト管理システム」ができること
- 第6章 業種別に違う「シフト管理」の考慮点
- 第7章 参考にしたい成功企業の改善事例
(ロフト、ラウンドワン、オオゼキ、ロック・フィールド、ぼてじゅう、イオンシネマ)
<著者紹介>
大野 勝
オーエムネットワーク株式会社/代表取締役
早稲田大学理工学部卒業後、日本ユニシス株式会社へ入社。日本ユニシス在籍の27年間、流通業・サービス業向けのシステム普及一筋に従事。その後、クラウドコンピューティングやAIの進展という潮流の中で、労働生産性の向上に貢献できるシステムを提供すべくオーエムネットワーク株式会社を設立する。これまでの間、流通業・サービス業だけで300社以上のシステム導入に携わり、現在もその数を拡大中。