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ホームセンターにおけるシフト管理とは

ホームセンターの業務特性とは?

ホームセンターは、衣食住の中でも主に「住」に関連した数多くの商品を品揃えしています。
家庭用品、DIY用具、DIY素材、園芸、エクステリア、ペット、ペット用品、電気器具、機械器具、インテリア、カー用品、レジャー用品、等々「住」に関することなら何でも揃っているのがホームセンターです。
商品点数が非常に多いことや、DIY素材などの大型商品も数多く、売り場面積もかなりのスペースを必要とします。
従って、ホームセンターの多くは、郊外の広い場所に広い駐車場を設け、広々とした店内は主に平屋で作られているケースが多くなります。
また、商品単価を比べると、スーパーマーケットなどより高い商品が多いですが、逆に商品回転率は低い商品が多くなっています。

以上のような点からホームセンターの特徴を要約すると、以下の3点を挙げることができると思います。
1) 売場のカテゴリー分けがあり、売場面積も非常に広い
2) 品揃えが多岐にわたり、商品点数も非常に多い
3) 一般従業員の他に、専門知識を持った従業員も必要
これらの特徴から、ホームセンターのシフト管理もホームセンターの特徴を考慮したものが必要になってきます。

ホームセンターにおけるシフト管理とは

ここでは、ホームセンターにおけるシフト管理で考慮すべき点について述べたいと思います。
まずはじめに、売り場面積が非常に広いというホームセンターの特徴から、以下のような考慮がシフト管理には必要になってきます。
  • 作業指示を出す際に、売場間の移動時間を考慮した作業指示を出す必要があります。
    例えば、A館のレジからB館のレジに移動する場合、仮にA館からB館への移動時間が5分だとしたら、5分間の余裕を持った作業指示を出す必要があります。
  • 園芸コーナーなど、屋外に売場やレジがある場合、特に夏場や冬場には長時間の労働はなるべく避ける必要がありますので、同じレジ作業でも屋外は時間を短くして指示を出す必要があります。
次に、品揃えが多岐にわたり商品点数も非常に多いというホームセンターの特徴から、以下のような考慮がシフト管理には必要になってきます。
  • 商品カテゴリー毎に従業員をグループ化しているケースが多く見られます。そこで、従業員を任意のグループに分け、なるべくグループ内で一日の作業が完結するように作業指示を出す必要があります。
  • 特に、発注作業は重要な業務の一つになりますので、発注業務ができる従業員を確実に出勤させ、発注漏れをなくすることが重要になります。
また、一般従業員の他に専門知識を持った従業員も必要だというホームセンターの特徴から、以下のような考慮がシフト管理には必要になってきます。
  • 接客による商品説明が必要なカテゴリーもありますが、ホームセンターでは常に接客をしているという訳ではないので、接客と並行して行う他の業務も同時に指示できる必要があります。
  • 専門知識を持った従業員は限られているケースもありますので、それらの人たちが重複して出勤したり、または誰もいないという状況を作らないようなシフト管理をする必要があります。

以上が、ホームセンターにおけるシフト管理上の主な考慮点になりますが、それでも全てのホームセンターに当てはまると言う訳ではありませんので、それぞれのホームセンターの実情を十分にヒアリングした上で、自社にマッチしたシフト管理またはシフト管理システムを構築する必要があると思います。