コラム

2024.06.03

アルバイトの定着率UP!早期離職を防ぐ方法5選!

シフト作成

アルバイトの定着率向上に向けた取り組みは、企業にとって重要な課題です。
本記事では、アルバイトの早期離職が企業に与える影響を具体的に示し、その防止方法を詳しく解説します。
スタッフが定着しやすい環境を整えることで、採用や研修にかかるコストを削減し、生産性向上や顧客満足度の向上を目指しましょう。

1.アルバイトの定着率が低いと何が起きる?

アルバイトの定着率が低い(離職率が高い)場合のデメリットはさまざま。
特に影響が大きいものとして以下の5つが挙げられます。

  • ・ 採用コストが余計にかかる
  • ・ 研修コストが増える
  • ・ 生産性が低下する
  • ・ 顧客対応の品質が不安定になる
  • ・ 職場の士気が低くなる

それぞれ詳しく説明します。

採用コストが余計にかかる

アルバイト募集のための求人広告やポータルサイトへの掲載、店長や管理職の面接対応など、スタッフを1人採用するのにもさまざまなコストが発生します。
アルバイトの離職率が高いと、新しいスタッフを頻繁に採用しなければなりません。
特に近年はどの業界も人材不足が続き、求人広告に有料掲載してもなかなか応募がこない企業も増えています。
せっかく応募が来て採用に至っても、すぐ辞められてしまえば再度掲載することに。新しいスタッフの採用プロセスには面接官や人事担当者のリソースが必要な点においても、早期離職は避けたいところです。

研修コストが増える 

新しく採用されたアルバイトには、業務の進め方や社内ルールを研修で教える必要があります。
この研修にも時給は発生する上、指導係のスタッフの業務時間も削られることに。
離職率が高いと、新たに人を採用する度に研修を繰り返さなければならず、現場にとって大きな負担となります。

生産性が低下する

 アルバイトスタッフが頻繁に入れ替わる環境では、経験豊富なスタッフが少なく、業務効率が悪くなります。
新しいスタッフは業務に慣れるまでに時間がかかり、その間、業務の生産性が低下します。また、経験の浅いスタッフが多いとミスも増えるため、生産性のさらなる低下は避けられません。

顧客対応の品質が不安定になる

 アルバイトの定着率が低いと、顧客対応の品質にも影響を与えます。
新しいスタッフが多いと、対応が一貫せず、顧客の期待に応えられない場面が増えるでしょう。
顧客の満足度が低下すれば、リピーター減少や口コミでの悪評が広がるリスクが高まります。

職場の士気が低くなる

 定着率が低い職場では、スタッフ全体の士気も低くなりがちです。
頻繁に新しいスタッフが入れ替わる環境では、チームワークが構築されにくく、既存のスタッフに追加の負担がかかります。
この状況が長期間続くと、残っているスタッフのモチベーションが下がり、さらなる離職を招く恐れもあります。

2.アルバイト離職率の平均は1割

アルバイト(パート)の離職率は、およそ13%です。
具体的な離職率の推移について、厚生労働省が公表している令和4年上半期雇用動向調査結果 を見ていきましょう。

上記は平成20年(2008年)上半期〜令和4年(2022年)上半期までの各年上半期の就業形態別入職率・離職率の推移をまとめたもの。
「一般」が正社員、「パート」がアルバイトに当たります。
パート離職率はここ14年間でほぼ横ばい、およそ12%〜15%の間を推移しています。
およそ「10人に1人〜2人」は離職する、と考えるのがよさそうです。
ただし、離職率は業種によって大きく変わるため、あくまで目安としてお考えください。

3.アルバイトの離職が増える要因は?

アルバイトの離職が多い環境には、いくつかの共通点があります。

離職が増える要因として多いのが以下の5つです。

  • ・ 労働条件に不満がある
  • ・ 職場環境に問題がある
  • ・ 時給UPや昇進が不明確
  • ・ 職場のコミュニケーション不足
  • ・ シフトが希望通りにならない

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

労働条件に不満がある

 アルバイトスタッフが離職する主な要因の一つは、労働条件への不満です。
具体的には、低賃金や長時間労働、不平等なシフトなどが挙げられます。
特に、給与が他の同業他社に比べて低い場合、スタッフはより良い条件を求めて転職を考えることが多いです。
シフトの変更が難しかったり、希望する時間帯に働けない場合も不満の原因となります。

職場環境に問題がある

 職場関係は仕事を続けるか辞めるかの選択を大きく左右します。
例えば、人間関係のトラブルやハラスメント、職場の雰囲気がギスギスしている場合などは仕事を続ける意欲を削ぐ原因となります。
上司や同僚との関係が良好でないと、ストレスから退職を考えるようになるでしょう。
店長やマネージャーは、現場に質問しづらい空気がないか、新人が意見を言いづらそうにしていないか、チェックする必要があります。

時給UPや昇進が不明確

 アルバイトとして働く人々の中には、将来的な時給アップや昇進の機会を求める人も多いです。
しかし、明確なキャリアパスやスキルアップの機会が提供されない場合、スタッフは他の仕事を探し始めます。
アルバイトスタッフにとって、将来の展望が見えないことは大きな不安要素となります。
具体的に時給アップの条件を提示したり、経験に応じて役割を与えるなどの対策が必要です。

職場のコミュニケーション不足

 コミュニケーションが少ない職場は、スタッフのモチベーションが低下しやすくなります。
上司からの励ましやフィードバックが少なかったり、業務に関する指示が不明確な場合、スタッフは自分の役割や貢献度について不安を感じます。
また、問題や困難を相談できる環境がないと、孤立感を抱きやすくなり、離職につながることも。
新人には積極的に声をかける、経験年数が浅いスタッフを先輩がフォローするなど、職場全体で取り組むようにしましょう。

シフトが希望通りにならない

希望のシフトが通らなかったり、休みが少ないことも、離職の要因として挙げられます。
過度な残業や休日出勤が頻繁にあると、プライベートな時間を確保することができず、疲労やストレスが溜まる一方です。
これが長期間続けば、身体的・精神的な健康に悪影響を及ぼし、離職につながります。アルバイトスタッフの多くは、学業や家庭の事情、他の仕事との兼ね合いなど、様々な理由でシフトの柔軟性を求めています。
シフトが不規則であったり、希望しない時間帯に働かなければならないのは大きなストレスです。

4.アルバイトの早期離職を防ぐ方法5選

アルバイトスタッフの定着率をアップし、早期離職を防ぐためには以下の方法が効果的です。

  • ・ 入社時の研修を充実させる
  • ・ 積極的にコミュニケーションをとる
  • ・ 風通しの良い職場にする
  • ・ スキルアップの機会を設ける
  • ・ 柔軟・公平にシフトを管理する

それぞれ、詳しく解説します。

入社時の研修を充実させる

新しいスタッフに対して充実した研修プログラムを提供することで、業務に早く慣れてもらうだけでなく、離職を防止します。
業務内容や手順を詳細に説明する研修や、先輩スタッフによるマンツーマンの指導を行うことが効果的です。
新人スタッフは自信を持って業務に取り組むことができる上、初期の不安やストレス軽減にもなります。

積極的にコミュニケーションをとる

アルバイトスタッフのモチベーションを維持するためには、定期的なフィードバックと公正な評価が重要です。
スタッフの業務に対して「ここがよかった」「こうするともっとよくなる」といったフィードバックを定期的に行いましょう。
良い点や改善点を具体的に伝えることで、スタッフは成長を実感できます。
努力や成果に対する適切な評価を行い、インセンティブや報奨を提供することも定着率アップに効果的です。

風通しの良い職場にする

快適で協力的な職場環境を構築するのも、スタッフの早期離職防止に役立ちます。
職場内のコミュニケーションを促進し、スタッフ同士の協力が自然と発生する環境を心がけましょう。
ハラスメントや人間関係のトラブルが発生しないよう、定期的な意見交換や問題解決の場を設けることも効果的です。
スタッフが安心して働ける環境を提供することで、定着率向上につながります。

スキルアップの機会を設ける

時給アップやスキルアップの機会を提供することで、早期離職を防止します。
昇進や役割の変更のチャンスがたくさんあれば、スタッフは自身の成長を感じられるでしょう。
業務に関連するスキルを学ぶための研修やセミナーを開催し、スタッフの能力向上をサポートすることも重要です。

柔軟・公平にシフトを管理する

柔軟かつ公平なシフト管理も、定着率アップには欠かせません。
シフト希望をできるだけ尊重することで、早期離職を防ぐことができます。
シフト作成においては、スタッフの生活スタイルや他の予定に合わせることが重要です。
例えば大学生であれば授業や試験期間に配慮したシフトを組む、子育て中のパートスタッフであれば、子どもの行事の時は休めるようにする、などです。
シフトの調整が必要な場合には、事前にスタッフと相談し、できるだけ希望に沿った対応をすることで、信頼関係を築いていきましょう。

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