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労働力不足がチェコの経済成長の足かせに(チェコ、EMERGING EUROPE)

2019年03月28日

海外ニュース

チェコでの労働力不足に関するニュースをご紹介します

今回は中央ヨーロッパのチェコ共和国のニュースをご紹介します。チェコは人口が1千万人ほど、美しい街並みを誇る首都プラハには毎年大勢の観光客が訪れます。スメタナやドヴォルザーク、マーラーなど、クラシックの有名な音楽家を輩出していることでも有名です。このチェコ共和国は1993年にチェコスロバキアから分離してできましたが、この国でも人手不足の影響が深刻化しているようです。

労働力不足が経済成長の足かせに

『チェコ統計局(CZSO)の最新の統計によると、物価の影響を差し引いたチェコのGDPは、2018年において3%成長した。これには内需が重要な役割を果たしており、特に総固定資本形成(民間企業や政府、家計が購入した建物などの固定資産の合計で、土地などは除く)や家計消費の影響が大きい。

四半期のGDP速報を担当する部門の長を務めるジャン・ベネディクトは、「付加価値は、産業やビジネスの分野においても生み出されている。建設業や情報通信業界は特に重要な役割を果たしている」と語る。

しかし、チェコは経済的な自信を維持する一方で、経済成長という観点ではヴィシェグラード諸国の他の3ヵ国(ポーランド、ハンガリー、スロバキア)からは後れを取っている。2018年において、ポーランドは5.1%、ハンガリーは4.9%、スロバキアは4.1%の経済成長をしているからだ。

チェコ共和国の経済成長には、労働力不足が足かせになっているとみられる。政府はより多くの外国人労働者の受け入れに努めてきており、今や外国人労働者は全労働人口の11%を占めるに至った。大部分は、スロバキア、ウクライナ、ポーランド、ルーマニアおよびブルガリアからである。

CZSOで労働市場統計の部門長を務めるダリボル・ホリーは「チェコ国内に在住する外国人の割合は約5%であることを考えると、外国人労働者の存在感はあまりにも不釣り合いだ」と述べている。「東ヨーロッパの有能な人材がチェコに頭脳流出しているらしい。チェコに住む外国人はほとんど現役世代で、定年世代や子供はほとんどいないのだ」』