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韓国の電子産業が人手不足に悩む(コリア・ヘラルド紙)

2018年08月24日

海外ニュース

韓国の電子産業のニュースをご紹介します

アメリカ、イギリスのニュースをご紹介しましたので、今回はお隣、韓国のニュースをお届けします。 韓国の企業といえば、多くの人が思い出すのはサムスンではないでしょうか。 サムスンのスマートホンやタブレット、テレビをお使いの読者の方も多いと思います。
このサムスン、スマホや家電を作るだけのメーカーではありません。半導体の製造では今や米インテルを越え、世界トップシェアを誇っています。 ところが、サムスンの牽引する韓国の電子産業業界にも、人手不足の影響が出ているのです。

韓国の電子産業が人手不足に悩む

2017年8月15日、韓国のコリア・ヘラルド紙が「韓国の電子産業が労働者不足に苦しんでいる」と報じました。 その傾向は活況を呈している半導体産業において特に顕著で、国際的な競争力が損なわれる懸念もあると、韓国電子情報通信産業振興会(KEA)が公表したレポートは述べています。 このレポートによると、現在の人手不足は、将来的に韓国の半導体産業が世界中で急増する半導体の需要を満たすのに苦労するようになることを意味する、としています。 KEAは、韓国の総輸出額の33%を電子産業が占めることから、人手不足に対して緊急の対策を実施することが必要であると述べています。

韓国の電子産業の人手不足の背景

韓国の電子産業では、就職口の数よりも求職者の方が少ない状態にあります。 空いたままの就職口を無理に埋めようとすれば、不適当な労働者を採用しなければなりません。 「このような不適切な採用は、当面の人材の有効活用を阻害するにも関わらず、増加している」とKEAのレポートは述べています。 「したがって、従業員の教育訓練のプログラムが国内の企業でこれまで以上に求められている」のです。 また、技術者が海外に働きに出てしまうことも人手不足の一因となっています。

半導体業界の競争の激化

韓国のサムスンとSKハイニックスは、全世界のメモリーチップ市場の7割を占有しています。 しかし中国が1760億ドルを投資し、次の主要なメモリーチップの供給元になるとみられています。
半導体業界の調査機関であるDRAMeXchangeは、世界のトップ3の半導体メーカー(サムスン、SKハイニックス、マイクロン・テクノロジー)の連結収益が2017年の第2四半期において3割増加したと伝えています。 同社のレポートによると、サムスンのDRAMの売上は同四半期に19.8億ドルに達し、SKハイニックスの方は13.7億ドルに達しました。
しかしながら、DRAMeXchangeのレポートは、韓国のメーカーが売り上げを伸ばしてはいるものの、今後も増え続けるDRAM市場の需要を満たすことは難しいと述べています。 旺盛な半導体需要を背景に、世界的な半導体メーカーは2017年に2桁の成長をした後、来年は設備投資を減らすとみられているのです。