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レジシフト表作成の自動化に向けて

レジシフト表自動化の前提条件

日々、多くの時間をかけて作成している「レジシフト表」。
これを上手く自動化できれば、レジ部門の方にとっては大変喜ばしいことだと思います。

では、精度の高い「レジシフト表」を作成する為には、どの様な条件が整っている必要があるかと言うと、おおむね以下の4項目になると思います。
  • 1) 日別/時間帯別の来店客数と買上点数が正しく予測できる。
  • 2) それを元に日別/時間帯別に開設すべきレジ台数が正しく算出できる。
  • 3) 開設すべきレジの優先順位が決められている。
  • 4) 従業員のレジに入る優先順位が決められている。

レジとシフト表

来店客数と買上点数の予測

来店客数と買上点数を精度よく予測する為には、統計分析の1つである重回帰分析と言う手法を利用することをお勧めします。
この手法は、過去の一定期間の実績データ、およびその実績の根拠となる変動要因(曜日、天候、イベント、など)を元に分析を行い、予測値を算出します。

予測に関する詳しい内容は、別のブログで説明したいと思いますが、統計分析手法を上手く利用することで、従来なら従業員の勘で行っていた来店客数および買上点数の予測が、誰が行っても同じ精度で予測できる様になります。

但し、統計分析を使用する際には、それなりの注意点がありますので、店舗だけで運用することは難しく、本部のしかるべき部署のサポートが必要になってきます。

開設レジ台数の算出

曜日/時間帯別の開設レジ台数の算出は、前述の来店客数、買上点数が予測出来ればそう難しくはありません。 一般的には、以下の計算式で算出します。
  レジ作業合計(秒) = 客数×(接客時間(秒) + 買上点数×スキャン時間(秒))
  レジ開設台数 = レジ作業合計(秒) ÷ 3,600(秒)
    (注)接客時間とスキャン時間は、各企業の標準値を利用します。

買上点数に関してですが、買上点数も時間帯毎に変わってきますし、イベントの有無などによっても変わってきます。
ですから、買上点数も統計手法を使って予測した方が、より正確な開設レジ台数を算出することができます。

開設すべきレジの優先順位

開設すべきレジ台数が時間帯毎に算出されたら、どのレジから優先的に開設するかを決める必要があります。その為の開設優先順位になります。

優先順位に関しては、決めの問題ですから特に難しいことではありません。各店舗の状況に合わせて決めてもらえればOKです。

従業員のレジに入る優先順位

開設レジに対して、誰から優先的にレジを割り当てて行くかという指定になりますが、ここで言っているのは個々の従業員を1人1人細かく設定するということではなく、大きなくくりで、まずは優先順位を指定することを意味しています。

例えば、正社員とバート、アルバイトがいるとすると、一般的には、アルバイト>パート>正社員という順番にレジを割り当てます。

アルバイトを優先する理由としては、アルバイトはレジ業務だけで雇用しているケースが多く、その他の業務はあまり教育していない為、レジ業務が割当らないと無駄な空き時間を生じさせてしまう為です。

逆に、正社員を優先しない理由は、正社員は一般的にはレジ以外の業務も教育されている為、空き時間が生じても有効に活用できる為です。

但し、上記はあくまでも一般的な考え方であり、正社員でも見習い中であれば、レジ業務以外の作業は難しいケースもあります。
その様な場合には、アルバイトと同じ扱いで、正社員でも優先順位を高くしておく必要があります。

自動化による期待効果

レジシフト表作成の自動化を実現する目的は、(1)「作成作業の効率化」、および(2)「シフト精度の向上」にありますが、特に(1)「作成作業の効率化」という面では、自動化の効果は大変大きなものがあります。

1例として、レジ部門の従業員が30名いる店舗で、1日分のレジシフト表作成に要していた時間=60分が、1/4の15分で作成できる様になりました。
かつ、精度的にも従前よりは良くなったという実感があり、十分満足のいく結果になっています。

1ヶ月分を作成するとなると、
 ・従来=60分×30日=1,800分 → 自動化=15分×30日=450分
コスト計算すると、
 ・従来=30時間×1,500円=45,000円 → 自動化=7.5時間×1,500円=11,250円
差し引きすると、▲33,750円/月のコスト削減となります。

毎月の継続的なコスト削減ですから、大きな差になります。

更に、レジシフト表の精度も向上させることができれば、自動化に取り組む価値は十分にあると言えます。

<レジ別シフト表サンプル>

レジ別シフト表