ファッション専門店の業務特性とシフト管理

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ファッション専門店の業務特性とシフト管理

ファッション専門店の業務特性とは?

ファッション専門店(アパレル専門店とも言う)は、婦人服、紳士服、子供服などを、主に自社ブランドを中心としてビジネスを展開しています。
ファッション専門店の主な出店先は、百貨店、駅ビル、ショッピングセンター、アウトレットモール、などとなっています。
また、出店エリアは首都圏のみならず、主要な都市には店舗を展開しており、多い所では全国に数百店舗以上を展開しています。

その様なファッション専門店を運営するには、顧客対応に力を発揮できる従業員やファッションに関する知識が豊富な従業員が必要となります。また同時に、接客以外の業務も多く、商品発注や商品陳列、レイアウト変更、売上報告、DM作成と発送、等々、数多くのバックオフィス業務も同時に行う必要があります。
従って、ベテランの従業員の他にも、新人従業員やパート、アルバイトといった人たちも同時に働いてもらわなければなりません。

また、ファッション専門店のビジネスは、近年ネット通販との競争も激しく、百貨店などの売上減少などとも相まって、実店舗での売上は伸び悩んでいるのが実態だと思います。その為、ムリ・ムラ・ムダを排除した店舗運営が今まで以上に求められるようになっていますが、その中でも人件費コストの削減は最も関心の高い経営課題の1つであると言えます。しかし、人件費コストの削減がお客様へのサービスレベルの低下に結び付くと、結果的に客離れを招き、負のスパイラルになってしまう危険性を秘めていると言えます。

以上のような点からファッション専門店の特徴を要約すると、以下の3点を挙げることができると思います。
  • 1)売上予算に連動した経費予算内に人件費を抑える必要がある
    2)接客を重視した人員の配置を、個々の従業員のスキルを考慮して行う必要がある
    3)小型店に対しては複数店舗をまとめて管理することも必要となる
これらの特徴から、ファッション専門店のシフト管理もファッション専門店の特徴を考慮したものが必要になってきます。

ファッション専門店におけるシフト管理とは

ここでは、ファッション専門店におけるシフト管理で考慮すべき点について述べたいと思います。
まずはじめに、「売上予算に連動した経費予算内に人件費を抑える必要がある」というファッション専門店の特徴から、以下のような考慮がシフト管理には必要になってきます。
  • イベント企画も多く組まれる為、特殊日も考慮した売上予算と、それにマッチした「ムリ・ムラ・ムダ」の無いシフト計画を作成することが必要となる。
  • シフト計画は、時間帯別の来店客数の波に合わせた形で作成する必要がある。
  • 余剰人員が出た場合は、人員の不足する店舗への応援により、双方の店舗の人時バランスを調整する必要がある。
次に、「接客を重視した人員の配置を、個々の従業員のスキルを考慮して行う必要がある」というファッション専門店の特徴から、以下のような考慮がシフト管理には必要になってきます。
  • 各従業員には接客スキルに差があり、お客様に一定のサービスレベルを提供する為には、曜日や時間帯による接客スキルの偏りが無いシフト表を作る必要がある。
  • 接客をメインとした作業割当表を作成するが、同時に並行して行う作業も指示できる必要がある。
また、「小型店に対しては複数店舗をまとめて管理することも必要となる」というファッション専門店の特徴から、以下のような考慮がシフト管理には必要になってきます。
  • 小型店の場合は従業員数が少なく、従業員数の過不足が生じ易い。その為、シフト作成は複数店舗まとめて作成することも必要となる。
  • 従業員が慢性的に不足する店舗へは、本社側で準備した応援要員を派遣させる必要があり、応援要員の事前登録と不足店舗への派遣が素早くできる必要がある。

以上が、ファッション専門店におけるシフト管理上の主な考慮点になると考えています。
ファッション専門店は、時代のニーズをファッションという形で表現し、衣食住の基本要素の1つとして確固とした地位を築いてきました。これからもファッション専門店としての重要性は変わりませんが、ネット通販との競合はまずまず熾烈になってくると思われます。

しかし、実店舗の必要性が無くなったわけでは決してなく、これからも実店舗は形を変えながら、より消費者のニーズに合った形で変化を遂げていくものと考えています。
そして、実店舗の得意とするところの人的サービスを、ますます強化していかなければならないことも確かだと思います。

コスト競争が激しさを増してくる中での差別化は、やはり付加価値を生み出せる優れた人的サービスの提供であると思います。その為には、従業員が気持ち良く働ける環境を提供していくことが企業としては極めて重要なポイントであり、ムリ・ムラ・ムダのないシフト管理を可能とするシフト管理システムの導入が重要だと考えています。