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作業シフト表の更なる改善に向けて(3)

次に、作業シフト表の更なる改善で考慮が必要となるのが「変動作業の時間調整」となります。 では、どの様な作業が対象になるかと言うと、以下の様なものがあります。

■入荷量で作業時間が変動する作業
  • 荷受作業
  • 値札付け作業
  • 品出し作業、など
■来店客数で作業時間が変動する作業
  • 接客業務
  • サービスカウンター業務
  • 商品補充作業
  • カート整理作業、など

特に、入荷量で作業時間が変動する作業は、更に細かく商品分類ごとや売場ごとに細分化される可能性があり、相当な数に上る可能性があります。 やはり、これらの作業も毎日手で細かく追加するには、相当な労力が必要になってくると言えます。

では、どの様な改善策があるかと言うと、主に以下の様な対応が考えられます。

■本部との入荷予定データ連携
通常、入荷情報(いつ、何が、どれだけ入荷するか?)を把握しているのは本部の基幹システムになります。毎日、商品発注は行われており、それらは基幹システムを通して各仕入先に発注されますので、入荷予定データは当然データとして保持されている筈です。

この入荷予定データを店舗側で受け取り、変動作業毎に作業時間と必要人数を計算することになります。

■変動作業時間の計算
入荷情報は商品単位、または商品分類単位となりますから、変動作業時間の計算ではそのままで入荷情報を利用することはできません。
商品単位または商品分類単位ではあまりに細かすぎて、それらが1対1で作業と結びつかないからです。

そこで、事前に商品と作業との対応関係を明確にしておく必要があります。例えば、紳士衣料という分類単位の場合、以下のような表を予め作成しておきます。

上記表のRE値とは、Reasonable Expectancyの略であり、単位あたりの標準作業時間を表します。 上記の例では、紳士衣料1品に対する作業時間となりますので、紳士衣料の入荷数にRE値をかけ合わせれば、必要な作業時間が計算されることになります。

なお、紳士衣料という単位で把握するか、または衣料品全体で作業時間を集計するかは、対応する部署との関係できまります。 例えば、紳士衣料と婦人衣料の担当部署が分かれていれば、それぞれの入荷情報を分ける必要がありますし、逆に、担当部署が一緒であれば衣料品全体としての入荷情報を活用することになります。 ■作業を行う必要人数の計算
作業を行う人数が一定であれば特に計算は不要ですが、ある時間内に作業を終わらせる必要があれば、必要人数を計算する必要があります。

これは、作業毎に設定された制限作業時間を基に必要人数を計算することになります。
例えば、1.5時間以内に終了させたい作業があり、作業時間が2.5時間と計算された場合には、

 必要人数 = 2.5時間 ÷ 1.5時間 = 1.67人 = 2人

なお、計算結果が1.18人などとなった場合などは、少し作業時間がオーバーしても1人で対応することは通常ありますので、少数点以下を切り捨てるなどの対応は考慮する必要があります。

以上が変動作業への対応となりますが、RE値をあまり細かな単位にするのはおススメできません。 稼働までの準備が大変ですし、メンテナンスも大変ですので現実的な対応を行う必要があります。 まずは、大まかな所から初めて、徐々に精度を上げていく姿勢が大切かと思います。

作業イメージ