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レイバー・スケジューリングの本質

レイバーとワークの違い

一言でいうと、レイバーは「作業」、ワークは「仕事」です。
レイバーは、予め決められた内容を決められた手順に従って行う、どちらかと言うとブルーカラー的な業務だと言えます。
一方、ワークは、ある目的や目標のためにさまざまな業務を工夫しながら行う、どちらかと言うとホワイトカラー的な業務だと言えます。

ですからレイバー・スケジューリングは、本社や本部で働く人の仕事を対象としたものではなく、店舗で働く人の作業を対象としたものとなります。
対象は店舗ということですから、店舗で働く人の気持ちや環境を十分理解しながらレイバー・スケジューリングを導入しないと、失敗する確率は当然高くなります。

レイバー・スケジューリングの目的

レイバー・スケジューリングは、「人は楽しいと感じる時に、一番作業効率が上がる!」ということを大前提として導入する必要があります。

大切なことは、「人が楽しいと感じること」をどの様に実現していくか?また逆に「人が嫌だと感じること」をどの様に避けていくか?ということだと言えます。
例えば、店舗で「人が楽しいと感じること」としては、
  • 「店内の清掃が行き届いていて気持ちが良い」とお客様から褒められた。
  • 「商品が綺麗に陳列されている」と店長から褒められた。
  • 商品の発注数が上手く当たり、売上に貢献できた。
  • 作業が時間内に終わり、気持ちよく定時に退社できた。
  • シフトの変更依頼が少なく、自分の予定が立て易い。
等があります。

逆に、「人が嫌だと感じること」としては、
  • やるべき作業が決まってなく、ただ上司の指示で動かされる。
  • どこまでやれば終わりなのか、よく分からないまま作業をさせられる。
  • 急な残業依頼や出勤依頼で自分の予定が狂ってしまう。
  • 一生懸命やってもやらなくても評価が同じだ。
  • 自分以外の人が何をやっているのかよく分からない。
等があります。

レイバー・スケジューリング活用のポイント!(失敗しないために)

前述した「人が楽しいと感じること」を生み出すのにレイバー・スケジューリングをどの様に活用するか?と言うことですが、ポイントは以下の点だと考えています。

やるべき作業の定義が明確であること

  • 但し、作業分類を細かく分け過ぎないことが重要です。
  • 日本人は几帳面ですから、全てをきちんと定義しないと気が済まない人が多いように見受けられます。レイバー・スケジューリングにおいては、逆効果になるケースが多いと言えます。
  • 主要な作業を中心に定義し、その他の作業は主要作業の一部に含めるなどの工夫が必要です。
    実務的にはそれで十分です。

定義した作業の必要時間が明確であること

  • 但し、これもあまり厳密に行わない方が現実的です。
  • 店舗作業には、時間が一定の固定作業と客数や売上などに比例する変動作業があります。
    しかし、変動作業は最初からあまり意識しない方が良いと言えます。
  • 客数や売上の増減に従って必要時間を厳密に変動させることは思った以上に難しく、多くの企業で頓挫する原因にもなっています。
  • それよりも、曜日によって作業時間をある程度固定的に決める方がずっと現実的です。

定義した作業の必要スキルが明確であること

  • レイバー・スケジューリングの基本は、「作業に人を割り当てる」ことです。
  • 通常は、「人に作業を割り当てる」ことを行っていますので、「今日は○○さんが出勤だから、○○作業をやってもらおう」というやり方です。
  • これでは人任せの作業になってしまいます。
  • ですから、○○作業はどうゆうスキルを持った人にやってもらうのかを定義する必要があるのです。
  • 但し、これもあまり厳密に行うのではなく、最初は大きく3段階(難>普通>簡単)くらいで良いと思います。

最後に、定義した作業と従業員とのマッチング表を作ります

  • 作業を横軸、従業員を縦軸に取り、それぞれの作業を誰が実際に行える様になっているかをマトリックス表で定義します。
  • その際、作業を割り当てる優先順位を考えながら定義します。例えば、◎(最優先で割り当てる人)、○(次に優先する人)、△(最後に割当てる人)という様な3段階で良いと思います。
以上、レイバー・スケジューリングを導入する際の最も基本的な点を書きました。
その他にも注意すべき点はありますが、まずは上記の点に留意してレイバー・スケジューリングの導入を進めていただきたいと思います。