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多店舗展開におけるマンアワー管理

マンアワーとは

マンアワー(Man Hour)とは、仕事を1人で全て行ったと仮定した場合の作業時間を表す単位のことを言います。例えば、品出し作業を1人で全て行った場合に10時間かかるとすると、品出し作業のマンアワーは10MHとなります。この品出し作業を2人で行ったとすると1人当たり5時間の作業量になります。このように、マンアワーとは仕事の時間単位を表すもので極めてシンプルなものです。しかし、マンアワーを使うことで業種や企業規模などに関わりなく、すべての仕事を同じ基準で図ることができる極めて有効なものだと言えます。

マンアワー管理で必要な指標

マンアワーを使って店舗の管理を行う場合には、全店統一的に利用できる何らかの管理指標が必要になってきます。そこで、マンアワー管理では必要MH、投入MH、過不足MHの3つの指標を使って管理を行うことになります。 まず必要MHですが、これは店舗を運営する上で必要となる人員の合計時間を表したものと言えます。例えば、平日の必要MHは200MH、土日の必要MHは300MHなどと表すことができます。必要MHを算出する方法は何通りかありますが、主に以下の2つの方法が主流だと言えます。
  • 1)個々の作業のMHをすべて積み上げて1日当たりの必要MHとする方法
  • 2)時間帯毎に必要な人数を経験などから算出して1日当たりの必要MHとする方法
その他にもありますが、この2つのどちらかを選択することで問題はないと思われます。

次に投入MHですが、これは実際に投入することができた人員の合計時間を表したものです。例えば、平日の投入MHは230MH、土日の投入MHは280MHなどと表すことができます。投入MHの算出方法は実際に投入した人員の合計時間となりますので、必要MHのような考慮は必要なく、極めて単純明快化だと言えます。しかし、シフト作成段階の投入MHはあくまでも計画値ですので、最終的に正確な投入MHを得たいとすると勤怠管理システムとの連動が必要になります。

最後に過不足MHですが、これは投入MHから必要MHを減算した数字になります。上記の例ですと、平日は30MHの過剰、土日は逆に20MHの不足と言うことになります。この過不足MHを算出することで、曜日別や時間帯別のムリ・ムラ・ムダがハッキリと把握できるようになります。この過不足MHを通して現場の見える化に結び付けていってもらいたいと思っています。

マンアワーによる店舗横断的管理

マンアワーを使えば各店舗における曜日別、時間帯別の過不足を明確に把握することができるようになりますが、これを全店舗に適用することによって店舗間のバラツキが明確に把握できるようになります。多店舗展開をしている企業にとっては極めて有効なツールになる筈です。

実際の管理表は、月別、日別に分けて管理されます。月別は月毎のマンアワーの推移を年間で表しますし、日別は日毎のマンアワーの推移を月間で表します。これを店舗別に並べて見ることで、問題店舗の把握が可能となりますし、全店平均と比べることで各店舗の位置づけが分かるようになります。ただし、店舗規模や立地条件で固有の特性があると思いますので、店舗規模や立地条件が同じようなグループで比較する必要もあると言えます。
また、管理表は数字だけの表示ですので、グラフ表示なども利用してビジュアルに見られるようにするとより効果的だと思います。

マンアワーによる店舗横断的管理はこれから普及が進んでくると思いますが、考え方としては決して難しくはありませんし導入はし易いと思いますので、是非チャレンジしてもらいたいと思っています。

MH管理表のサンプルイメージ