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近年のテーマとしての人

経営資源としてのヒト・モノ・カネ

ヒト・モノ・カネが重要だということは、誰もが認める経営における基本中の基本ですが、しかし企業が今まで重視してきたのは、カネ>モノ>ヒトの順番ではないでしょうか?

情報システムの分野でも、
カネにまつわる経理・給与・販売管理システム>モノにまつわる生産・在庫管理システム>ヒトにまつわる人事・労務管理システム
という順番に、中心的なテーマが移ってきた様に思います。

今の人事・労務管理システムではノー!

ただ、「今までの人事・労務管理システムで昨今の企業ニーズを満たせるか?」と言うと、答えはノーです。
なぜなら、店舗運営の現場における人手不足は深刻で、ヒトを自由に確保できることを前提とした今までの人事・労務管理システムでは、今や効果なし!と言わざるを得ません。
逆に、働く人のニーズを無視した一方的な人事・労務管理では、働く人のモチベーションは逆に低下してしまいます。

下記の図は高齢者の増加と労働人口の減少を示したものですが、これを見ると人手不足は一時的なものではなく、構造的な問題であることがよく分かります。
人手不足が構造的な問題である以上、今までの人事・労務の仕組みや情報システムでは根本的な問題解決にはならないと言うことです。

グラフ「我が国の高齢化の推移と将来推計」

<出典:総務省 平成26年版情報通信白書 「我が国の高齢化の推移と将来推計」より>

話は簡単?

商品が売れるか否かは需給バランスで決まりますから、モノ余りの時代は、一生懸命消費者のことを考え、消費者が喜ぶことを提案します。
同様に、ヒト不足の時代には、働く人のことを考え、働く人が喜ぶ仕組みを構築する必要があります。

しかし、企業は利益を上げなければなりませんから、ただ働く人が喜ぶだけでは駄目で、イキイキ働いてもらいながら労働生産性もアップさせられなければなりません。
実際問題としては、そこが非常に難しい点です。
会社からは「人時生産性を上げろ!」とは指示されますが、それ以上の具体的な指示はなく、会社と働く人の狭間で店舗の管理者の人は日々苦労されているのではないでしょうか?

LSPの話

話は20年以上前に遡りますが、米国流「レイバー・スケジューリング・プログラム」(一般的にはLSPと言われていますが)という考え方が日本に紹介されました。

当時、企業の関心は結構多くありましたが、広く普及するところまでは行きませんでした。
私が在籍していた日本ユニシスでもLSPシステムを開発し、積極的に普及に努めましたが、残念ながら広く行き渡らせることはできませんでした。

当時は、若干理論が先行し過ぎていて、店舗作業を細かく分類・計測して必要時間を算出しなければならないと考えられていました。
しかし、実際の店舗作業では柔軟性が求められ、机上で計算した作業時間では上手く機能しないばかりか、店舗で働く人や管理する人たちへ混乱を与えてしまいました。

その様な訳で、当時は広く普及しなかったのですが、あれから20年以上が経過し、再度新たなブームが来るのではないかと個人的には考えています。
働く人の満足と企業の求める労働生産性の両方を追及するのに、LSPは最善とは言いませんが良い手法であることは間違いありません。

ただ、LSPを導入するには注意すべき点があり、これを無視して机上論だけで進めると現場は機能しません。
また、情報システムありきでも現場は機能しません。
その辺のところは、次に述べたいと思います。